浜松旅行で、かねてからずっと立ち寄ってみたいと願っていた老舗「巌邑堂(がんゆうどう)」さんに行ってきました!
歴史を感じるストーリーから、実際にいただいた極上の和菓子たちまで、たっぷりとご紹介します。
1. 浜松の和菓子老舗「巌邑堂(がんゆうどう)」とは?
明治4年(1871年)創業の巌邑堂さん。初代は美濃国・巌邑藩(いわむらはん、現在の岐阜県恵那市岩村町)の藩士で、幕末に遠州に移り住み和菓子屋さんを始められたそうです。
和菓子屋さんの名前としてはちょっと「固めの名前だなあ…」なんて感じていましたが、そんな歴史の由来を知ると、ぐっと親しみが湧いてきますよね。
現在は5代目がその伝統の味と歴史をしっかりと引き継いでいらっしゃいます。
ちなみに、かつては旧浜松宿の東海道沿い(伝馬町62)に本店を構えていたそう。
旧浜松宿といえば本陣6軒・旅籠94軒を数える東海道最大規模の宿場でしたが、太平洋戦争の空襲や砲艦射撃でほとんどが焼失してしまったという悲しい歴史があります。
「老舗には、こうして繋いできた確かな歴史があるんだなぁ……。移転前の本店の佇まいも見てみたかったなあ」としみじみ思いを馳せちゃいました。
2. 袖紫ヶ森店に到着!ガラス越しに見る職人技
現在の「巌邑堂 袖紫ヶ森店」は柳通り沿いにあり、車でのアクセスがとっても抜群!駐車場も広く、立派な大きな店舗に思わず目を奪われます。

お店の外から厨房の壁を見ると窓ガラスになっていて、職人さんが鉄板でどら焼きを焼いている姿が見られるんです。
「うわぁ、濃いめの焼き色だねぇ……」なんて思いながら、手際よく焼かれていく様子をじっと眺めてしまいました。
別の窓からは、大量の椎茸を切っている職人さんの姿もチラリ。
店内に入ると、ショーケースはわりとこぢんまりとしていて置かれている和菓子も種類は少なめ。
見本が上品に並べられただけの、あっさりとした空間です。
「あんなに大きな店舗だから、もっとたくさんの種類が並んでいるのかと思った!」と少し意外でしたが、かえって一つひとつのお菓子へのこだわりが伝わってきます。
また、店内には素敵な喫茶スペースもあり、美味しいお茶と一緒に和菓子をその場でいただくこともできますよ。
ショーケースの前で「古くから作られているお菓子はどれですか?」と尋ねてみると、「最中と巌千鳥です」とのこと。
今回はお土産に「最中」「巌千鳥」「どら焼き」をセレクトし、「みたらしだんご」は我慢できずにその場でいただくことにしました!
3. 実食レビュー!心ときめく美味しさのオンパレード
① すぐ食べたい!「みたらしだんご」
お店の外に用意されていたベンチに腰かけ、さっそく「みたらしだんご」をパクリ。

このみたらし団子、ひと味もふた味も違います!醤油、みりん、鰹削りだし、椎茸、昆布で作られた自家製タレがこれでもかとたっぷり。しかも、おだしのタレが寒天で固められているので、タレがたれてこないという嬉しい工夫も。
もちもちのお団子と、上品なおだしの中に広がる甘じょっぱさが絶妙で……。「おだしの風味香るみたらし団子」なんて初めて食べましたが、本当にとろける美味しさでした!
② じっくり味わう「お土産の和菓子たち」


○どら焼き(賞味期限:夏季2日・冬季3日)
ふっくら、もっちりと柔らかい生地に、たっぷりの粒あんがサンドされています。生地には黒糖、蜂蜜、みりん、醤油が使われているから、あの少し濃いめの焼き色なんですね。
甘さに深さとコクがあり、納得の美味しさで、かなりレベルの高いどら焼きです!

○抹茶最中・小倉最中(賞味期限:常温4日)
抹茶最中は、豊かな香りと甘いこし餡のコンビネーションが抜群で、渋いお茶によく合います。小倉最中は、つやつやのつぶ餡がこれでもかと詰まっていて、しっかりとした甘みがたまりません。こちらも熱いお茶と合わせると最高です。


○巌千鳥(いわちどり)(賞味期限:15日)
明治の中頃に開発・商品化されたサブレで、当時からの製法と原材料を変えることなく守り続けられているそう(購入時のしおりに書かれていました)。
フレッシュバターを使用しているため風味が変わりやすいデリケートなお菓子ですが、明治中期にフレッシュバターを使うなんてかなりの高級品ですよね!

「勝手に歴史ロマンを調べてみよう!」と調べたところ、浜松の隣の磐田(旧・見付)にあった「遠江興農社(遠江振農社)牧場」のバターを使っていたのかな…なんて想像してひとりでワクワクしてしまいました。
ちなみに、浜松商工会議所の「はままつ手みやげ帖」の記事(2026年1月5日)によると、「今から50年以上前、バター販売店から『このバターでお菓子を』と声をかけられたのを機に、3代目店主が生み出したサブレ」とも紹介されているようです。
小麦粉、砂糖、バター、卵、膨張剤で作られたシンプルなカルピスバター香るサブレは、パリッとした固めの食感。手で割ると「パリッ」、口の中ではサクサクと柔らかくとけていきます。
日本人の味覚にど真ん中でストライクする、誰もが「美味しいね」と笑顔になる間違いのない味わいです!
今回の購入金額・・みたらし団子 2本 どら焼き 2個、最中 4個、巌千鳥 10枚入り 1袋で合計 2,435円也~
4. まとめ:歴史ロマンと温もりに浸る、また食べたい逸品
浜松旅行の思い出に立ち寄った巌邑堂さん。家へ帰ってからも、お菓子の美味しさはもちろん、背景にある歴史ロマンにすっかり心を奪われてしまいました。
どのお菓子も本当に美味しくて、「また絶対にいただきたい!」としみじみ実感。
「現地になかなかすぐには行けないけれど、また食べたくなったら公式サイトからお取り寄せしちゃおうかな」と、今からお取り寄せのページを眺めて計画中です。
美味しい和菓子と温かなストーリーに触れたい方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!
【店舗情報】
店名: 巌邑堂 袖紫ヶ森店
住所: 静岡県浜松市中央区神立町字袖紫ヶ森136番10





