深川屋 陸奥大豫(ふかわや むつやだいじょう)は1642年 寛永19年 創業の東海道の関宿にある老舗。
関宿は東海道のなかで唯一まとまった規模で宿場町の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
その関宿の中にある深川屋 陸奥大豫さんも天明3年(1783)の火災の後に立てられた江戸時代末期の商家そのままの姿が残っているそうです。
代表銘菓は関の戸。
直径3cm強、厚み8mmぐらいの平ぺったいとても小さなお菓子ですが、食べてみるととっても深い甘みがあるお菓子です。
北海道産の小豆で作った漉し餡を求肥で包んで徳島県阿波産のサトウキビから作られた砂糖と和三盆でまぶして鈴鹿の山に雪が積もっている様子を表現したかわいらしいお菓子。
寛永年間の初代によって作り出された関の戸は200年前の配合レシピにしたがって作り続けているそうですよ。
私は控えめな甘さが好きなのでこの関の戸はだいぶ甘みが強いなあ・・と思い、江戸時代の人はこんなに甘いお菓子を食べていたのかなと思っていたら、やはり高級なお菓子で庶民の人々が食べれるようになったのは明治時代以降とのことです。
今回は鈴鹿サーキットのお土産屋さんでこのお菓子を見つけましたが、関宿のお店にいくと江戸時代の古いお店や道具を見ることが出来るので、機会があればいってみたいなあと思いました。
関の戸 原材料名・・砂糖、小豆、水飴、餅粉、トレハロース
製造者 有限会社 深川屋・・三重県亀山市関町中町387
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